「んんー、あとちょっと......」






窓から注がれる光とコタの声を遮るために布団を深く被る。





おやすみなさい。







「あぁ、もう。紗久はいつもこれなんだから。今日はボスがお帰りになる日なのに」





「コタの起こし方がダメなんじゃない?僕に任せてよ」






布団の外から怒りながらも呆れているコタの声と可笑しそうに笑う珠樹の声が聞こえる。





ま、おやすみベイビー中の私には全くもって関係ないことだけど。