チュンチュンッ シャァーッ 「......んん」 小鳥のさえずりと共にカーテンが勢いよく開かれた音が聞こえる。 朝だ。 それでも私は瞳を閉じたまま、目を覚まそうとはしない。 まだ寝ていたい。 あと、5分。 「ちょっと、紗久。そろそろ起きなさい」 ぼんやりと聞こえてくるのはコタの声。