ドサッ






「はぁ......はぁ......っ」






先ほどの魔法により体力を奪われた私は肩で息をしながら、その場に両膝をつく。




.........いつもみたいに気を失わないだけマシだけど。







「さすがお姫様。こんな状況でも無理やり魔法が使えるんだね。しかも僕の魔法を消しちゃうなんて」






自分の魔法が打ち消されたにも関わらず、クスクスと可愛らしく、面白そうに笑う幼顔美少年。






「あぁ、面白い」




「......っ」





ゾクリッ





狂気に満ちたその瞳に見つめられ、寒気を感じ
、息を呑む。






怖い。