「光よ、剣の雨となり、他の者を貫け」






残酷なまでに無邪気な表情で虫の息のノエルに幼顔美少年が詠唱を唱える。




その表情は美しく、そして狂気に満ちていた。






パァァァァァァッ





もうノエルは立つことさえもできないというのに。




その魔法は容赦なく、白い光と共に無数の剣となりノエルの頭上に現れる。






「ノエル!!!」





私はその場で必死に叫んだ。