「ただ......」 「ただ?」 「.........僕から一つ言えるとしたら、僕なら絶対好きな人以外にはキスなんてしないことだ」 私の横で恥ずかしそうに頬を少し赤らめるノエル。 その恥ずかしさは私にも伝染し、私もまた頬を赤らめ、ノエルから視線を逸らしてしまった。 「やっぱり普通そうだよね......」 急激に熱を持った頬を右手で軽く扇ぎながらノエルに答える。