「百面相」





「......っ!!」







私の目の前にいきなり現れ、おかしそうに私を見つめるノエルに言葉をつまらせる。







「ノッノエルっ。いきなり何っ」





「いや、いきなりじゃないぞ?名前、ずっと呼んでいた」







驚きを隠せない私に困ったような表情でふわりと笑うノエル。




相変わらず個性派王子だけあってノエルの後ろに大量の花の幻覚が見える。






う、美しい。