俺たちで道を選ぶ? 何を言っているのか意味のわからないまま、怜桜の次の言葉を待つ。 「逃げよう、こんな地獄から」 「.........」 考えもしなかった怜桜の答えに一瞬言葉を詰まらせる。 が。 「フフッ、アハハハッ。そっか、そーだよね。逃げよう、ここ以外ならどんなことが待っていたって、そこは少なくとも地獄じゃない」 俺は笑った。 心の奥底から笑った。