「てかさ、何で怜桜や悠まで私を大切にしてくれているの?」






特訓に疲れた私は特訓することを止め、先ほどからベッドの上に腰掛けている悠に問いかけてみる。





お兄ちゃんに大切にされ、守られているのはわかる。




わかるけど。





あんなに私を蔑ろにしていた怜桜や悠もいつからか私を大切に大切にしてくれている。




態度からはなかなかわからないけど、根本では私を守ろうとしてくれている。