階級テストから数週間。
11月。
秋から冬へ季節が変わり出した今日この頃。
私自身の周りも少しずつだが、変わり出していた。
もちろん全く変わっていないこともあるが。
「さすが百花様様ね。廊下を歩けば道は自動的に開くし、ランチの席もこんなに豪華だし」
ふわっふわの豪華な1人用ソファーに腰掛け、無表情で私の目の前で豪華なランチを食べているのは友江。
「本当だよねぇ」
私もそんな友江と同じソファーに腰掛けて苦笑いを浮かべた。
1ヶ月前まではまさかこんな無駄にきらびやかでゴージャスな場所で昼食を食べられると思っていなかった。