「.........っ」 視線の先の状況に俺の笑顔が崩れる。 玖音が飛び込んだ先は風の壁に囲まれた怜桜の元だったのだ。 くそっ。 普段なら玖音と怜桜の力比べはほぼ互角だろう。 だが、今は違う。 玖音の全力に対して、怜桜は全力を出せない。