体育祭が終わり夏から本格的に秋を迎え出した今日この頃。 10月。 実技試験付きの階級テストを一週間前に控えたある日のことだった。 「ねぇ、あの子が......」 「あぁ、怜桜くんと悠くんのパートナーの...」 「確か玖音会長の......」 私をチラチラ見てはヒソヒソと何かを話している様子の生徒を横目に目の前の掲示板を睨む。