『お前なんぞ信じたわしが馬鹿じゃった』

『笑う貴様など気味が悪い』

『どうしてお前のような…醜い女』




『なんで!?どうして私がいけないの!?ちゃんと任務を遂行した!なにがいけないの!?』




『お前の存在すべてだ』




そう…私の存在すべて要らないもの…。






「桜女?」




「ごめんなさい…考え事してたの」




私の記憶に出てくる私の大嫌いな奴は顔も形も真っ黒で出てくる。

顔も声もあやふや。

私は何も覚えてはいないんだ。

覚えているのは私がどこかにいた時の辛く、苦しい仕打ち、そして私への暴言。



こんな記憶のほうこそ消えてほしい…。





「桜女。お前が苦しくて辛くて死にたくなった時は…俺に頼みな」