「え、ああ、勝手場、人数足りてねぇんだって。お呼ばれしてんでさ」




「え!?わかった!行ってくる!純お願いします!」




私は純を沖田さんに押し付けると袖をめくりながら大急ぎで勝手場に向かった。




でも私は知らなかった。
これから起きる…純と私…そして新選組の
乱れた日々を。






「純〜いい子だなぁ」




何もない部屋に純がいるだけでもかなり違う。


人の言葉なんて喋れないけど純は鳴き声を上げてくれるし私の愚痴も聞いてくれる。




「そういえばぁ、明後日は沖田さんの生誕日ですよねぇ」



廊下から聞こえてくる椿さんの声。



椿さんと言えば、私と二人きりの仕事になると何もしない。

新選組のみんなに迷惑をかける始末。
でも何故か、あの土方さんは怒らない。