自分の身長は思ってたより大きかったらしく
  後ろから3番目だった。
  前後は知らない子だったから少し安心した。
  まだ多少愚痴は少ないかななんて思ったから。
  この日はこれで終了。
  明日から,とりあえず頑張らないと。
  総自分に言い聞かせ,学校を出た。

  そしてこの日から半年くらいまでは上手くやれてた。
  背の順の前後の子が話しかけてくれたから。
  私には二人だけ友達ができたのだ。
  後ろの子は斎藤和音。前の子が高木ゆず。
  平凡だけど楽しい日常。毎日がワクワクだった。
  そして私にはありえないと思っていた恋もできた。
  でもそれは叶わない相手…。
  体育の先生だから。名前は飯嶋涼輔。
  背はそこそこだけど面白くて優しくてかっこいい。
  奥手な私は影からこっそり見るしかできなかった。

  それから、月日は流れた。
  中2の2学期。この時にはもう和音もゆずも私の
  隣にはいなかった。背の順は学期ごとに変わり、
  二人と離れた。その途端二人は私のとこから去った。