夕桜side









『……ん』





ここはどこ……目が覚めると自身の部屋ではない場所にいた……



軽くテンパっているとふと、後ろから声をかけられる






原「…ん、おはよ……夕桜ちゃん」






『………』







原「…?、どーした」







不思議そうに尋ねてくる目の前の男


いや、どーしたもなにも







『何故あなたと私が一緒に寝ているのですか…?』








原「ん?、ぁー、夕桜ちゃんの部屋今使えないだろ?んで話し合いで俺の部屋でしばらく二人で過ごすことになった」






『……いつ、決まったんです?初めて知りました』







真顔で聞くとそう言えば、と納得したように笑う原田。
なに、さっさと言ってくれないかな





原「昨日、夕桜ちゃん急に気を失って……」



気を失った…?
あぁ、過去の事を思い出して…







原「そん時に決まったってわけだ」




お兄さんっぽい優しい笑顔を向けてくる原田

うん、確かに……安心はする。
まぁ顔には出したりなんかしないけど……。





『……そうですか。では土方と局長の所へ交渉してきます』






原「…りょうか……はっ!?おいおい交渉ってなんだよ」



『なにって……そりゃ、私の部屋の話ですが?』





原「いやだからこの部屋でしばらくだなぁ」



『結構です…私は別に木の上とか外で十分なので』







なぜ男とふたりっきりで過ごさないといけないのだ。
それに原田からしても私は邪魔だろうしな




原「いや、そういう問題では…」



『……迷惑はかけませんので(ニコッ』