次の日の朝、目が覚める…と同時に何らかの気配を感じた…まぁ、何となくその気配の張本人は分かる
大方近藤は反対しただろうけど土方がまだ信用出来ねぇとか言って私の見張りをそいつに頼んだんだろう。
『はぁ…これだから人間は……てか、気配バレてますけど?潜入専門の忍者山崎さん?』
私にバレていないとでも思ったのか、言い当てられたことに焦ったであろう山崎烝がすっごい音を立てて落ちてきた。
ドサッ
『………忍者…ですよね?(真顔)』
山「あ''っ…いや、な、何故わかった…」
何とか平然を保とうとする山崎。
見てるこっちが可笑しくて笑いそうになるね……忍者であろう者が見破られて焦って天上から落ちてくる?
ふんっ、バカバカしいね…
『いえ?別に気配がしたから何となくですけど?
ていうか、どうせ土方にでもみはるようにと言われてたんでしょう?バカバカしい』
山「…いや、何で俺の名前を知っている…と聞いたんだが」
『…さぁ、何ででしょうかね?どうせ信じないでしょ…ならいう必要ない…それに、どうせアンタらとはスグにさよならなんだからさ』
山「ッ……」
『………』
それからは無言が続いた。
そして急に部屋の戸がスパァァーンッと凄い音を立てて開く、そこにいたのは沖田で…
この人は静かに入ってこれないのか…いつの間にか山崎は居なくなってるし………はぁ、ほんと、さっさと裏切ってくれればいいのに
そしたらすぐさまこんな人間の多い場所からいなくなれる
『なにか?…』
扉は静かに開けてください。と嫌味を言えばニコッと不気味に笑う沖田総司…鳥肌が立つな
沖「近藤さんと土方さんがお呼びです♪あと朝餉(あさげ)の時間だよ?」
『ふーん…朝餉?…いらない。土方の部屋に行くから…』
お腹なんて空いてないし…それにどうせ慣れない男らが作ったものでしょ?
お腹壊しそうだしそう言ってそのまま横を通り過ぎようとした時…もちろん捕まえられた
なんか、この展開多くない?
沖「そんな事言わずにささ!行きましょうよ♪」
そう言って権藤無用に私を連れていこうとする沖田
『だから要らないって言って…「えー、でも近藤さんも土方さんも朝餉を食べるためにもうみんなの所に集まってるからね?」……じゃあ部屋で待ってる』
沖「ダメでしょ!wそれに昨日だって君、絶対食べてないでしょ?」
だったらなんだって言うんだ…関係ないじゃん
私に関わらないで……
まぁ、そのまま連れていかれたんだけどね…←抵抗するのめんどくさかった