新選組の屯所らしき場所に連れてこられた夕桜はある部屋に連れてこられた。
背後を振り向くと土方が入れ、と言うのでとりあえずいうことを聞くことにした
中に入るとそこには多分新選組の主なメンバー…
らしき男らがいた。
そしてそのど真ん中にいる人…あぁ、多分新選組局長の一人、近藤勇だろう。
そしてその周りにいるのはその幹部たち…さっきいた土方以外の三人もいた。
そして私は男達に囲まれるようにそのど真ん中に座らせられる…
「聞きたいんだが、君の名はなんというんだ?」
「はぁ、だから…貴方がたが先に名乗るべきでは?」
夕桜が呆れたようにいうとガハハと笑い出す近藤勇。
そしてキレる土方
「てめぇっなんて口をきいて「こらこら歳、そんなに怒るな」…だがっ」
「いやー、悪かったな!!私の名前は近藤勇だ!この新選組の局長をやっている!!ほら、お前らも名乗りなさい」
すると戸惑いながらも名乗っていく
相変わらず土方は夕桜をすごい顔で睨んでいた
「…はぁ、…狭間夕桜……それが名前です」
私が名乗ると近藤はそうかそうかと満足したように微笑む。そして真剣な顔付きになり口を開く、それとほぼ同時に部下の人たちも夕桜を見つめる
「じゃあ狭間!君は…長州の者か?」
「別に?江戸の味方でも、長州の味方でもありませんけど?」
クスッと笑うと土方がさっきのように夕桜の喉に刀を突きつける
だがそれでも冷静な夕桜をみてその場にいた者達は唖然とする。
そして、夕桜の口角が上がる
「なんですか?土方…歳三でしたっけ?敵でも味方でもない…無実の私を殺すのですか?…クスッ……殺す事にしか脳がありませんか」
「何をッ!!」
刀に力が入る。だが夕桜は全く動じない
そして真顔で、冷徹な瞳で土方を見上げる。
「殺せば?」