土方歳三であろう人物の後に続いて何人かが息を切らして走ってきた…




んー、藤堂平助と斎藤一と言ったところか…



「ちょっと土方さんもう少しで名前を聞けたのに〜…邪魔しないでくださいよぉ」




「ちょっ…はぁ、はぁ…疲れたァァッ!!って……そいつは誰だよ!……」




ちっこい…あ、藤堂平助か…



「……その血は、血しぶきか」

おぉ、多分斎藤一…斎藤一はやはり察しがいいな。


それより、すっごい睨まれてる…誰にって?…



そりゃぁ、この場のメンバーで睨んできそうなのって…

土方くらいだろう…


「お前は…誰だ」




土方は低くドスの効いた声で夕桜を睨み問いかける


「…貴方達が先に名乗ってください……それが礼儀ってものでしょう?」


「…ちっ…おい、総司、お前ら…そこの奴を屯所に連れてくぞ!!」


そして男達は顔を合わせて頷く…と夕桜に近づく。
そして、捕まえようとした……が、それを上手く避ける夕桜



「……無理やり連れていこうと?…うわ、さいてー」


「「ッ……!!」」


ふ……笑えるね、この人たちの間抜けズラ…
まぁ、からかうのも良くないか…最悪の場合逃げればいいだけだ。


「…いいですよ?行ってあげても…」

クスッと、わざと挑発的に言う

すると土方らしき男は表情に怒りを表し、斎藤らしき男は
相変わらず無表情…

藤堂らしき男は口をポカーンとし、間抜けズラ
沖田はニヤニヤと気持ち悪いくらいに微笑んでいた



そして私は男らの言う屯所という場所に連れていかれた