「杏里」

…どうしてここであんたが居るの

振り向かなくても分かる
この声。

「何」

私は振り返らずに言った

今は見たくないから

「明日…一緒にクリスマスすごさねぇーか?」

は…?あんたあの女の人と過ごすんじゃないの?

「嫌だ」

「なんだよ…良いじゃねぇか~」

「っだ…っやだ…いやだ!!!!」

私は無意識の内に大声を出して居た

宮崎の表情は見えない

でも何も言わないから驚いて居るんだろう..

「っ…俺…待ってるから。
明日⚪︎駅前に5時。」

…馬鹿なの?
私は後ろを振り向いて思いっきり言った

「もう!!うんざりなんだよ
あんたと喋るのも…もう嫌なの。
…さよなら」