塔子「...ただ妖が見えるってだけで、どっからどー見ても普通の人間よ!それに、私、17年間生きてきて、う、美しいっ!だなんて、誰にも、言われた事ないし!!」

堂々と宣言してみたら。何だか、少し悲しくなった。。。

夜鬼『見た目が美しいわけねーじゃん、
地味一徹みたいな顔しやがって』

なにをーーー!?

塔子「じ、地味一徹って、頑固一徹風に言わないでくれる!?」

リン『いえいえ、塔子様は、実際に、お美しいですよ。
こじんまりとした、何だか田舎を思い出させる古風なお顔立ちですね。。。素敵です。はい。』

何だろう?リンさんーーー褒められてるのに、私、あんまり褒められている気がしない、、、


リン『人間達で言う美の基準は、顔の整い具合、と聞いた事がありますが、、、
我々妖達はーーー


その者の魂を見て美しいと判断しますーーー
ましてや、人の魂はとくに穢れやすいので。。。塔子様は本当に珍しい希少種と言った所でしょうか...』


着物の袖を口元にあてて、お上品に笑うリンさん

塔子「えへ...、何か、嬉しいなぁ」
リン『それに、塔子様にはもう1つーーー』
その時、
つんつんと、私の裾を引いてくるサクーーー?

塔子「どうしたの?」

サク『いつになったら婚約の儀、するんですか?ーーー僕、もうそろそろ眠くなってきちゃいましたよ…』


キュン…なんて愛らしい生物なのかしら!?
ウトウトし始めている