リン『個人差はあると思いますが
蜜の力の前では男女問わず、強く欲求を掻き立てられるのです…
例えば、愛情、食欲、独占欲、性欲、、、よほど自我がしっかりしている者ならそこまでの影響力はありませんが、、、あの大蛙の様に、欲求に忠実な者は誤って、狂気に狂ってしまうという事はおかしくありませんーーー
だから、それだけに、貴女様の存在はーーー危険なのです』


塔子「でも、そんな危険な思いって、私が覚えてる限りでは、数えるくらいしかなかったけどな...?…たまたまじゃないかな?」
指折りして数えてみる、、、7歳の時とついさっきのと、、、死にかかったのは、、、それくらいだーーー


リン『いえいえ、決して偶然とか、たまたまとかではありませんーーー私でも自我を保つ為に、昨日の夕食は何だったかとか、別の事で意識を紛らわせているくらいです』
そ、それは、、、何か申し訳ないな。。。


リン『ですが、確かに、、、塔子様のお力は、ムラがあるのか…上手く妖に見つからぬ様、術でもかけられたかの様に何年も力は薄れておいででした...
それが妙な事に、つい最近になって、徐々に、その力が強く、あらわれ出してきたのです。。。
それにいち早く気付いた夜鬼様は、あの警告文を私に書かせたという訳です...
今、常世では様々な不穏な動きがございますゆえ、貴方様のお力を利用する者もでてくるのではと...』


塔子「そう言えば、現世のちっちゃな妖達が言ってた!危険だって、見えるって知られちゃダメとか...」