病院の中だから静かにして歩く俺たち


カナの病室だ。

__ガラッ



はいると、いつも変わらない感じの病室。


目覚めないカナ。




「っ...カナァ...」



病室に入るなり、カナに近寄る恭介の彼女。


「カナっ、ねぇ、カナァ...」


肩を震わして涙声の恭介の彼女、奈緒。


そんな奈緒の、背中を優しく擦る恭介。