その後の授業は屋上でまったりしたり寝たりダラダラして過ごした。

もうほんと、最高だった。




全ての授業が終わり、帰ろうとしたその時だった。


あの龍顗の倉庫にいたうちの秀才そうなメガネ男が私を呼び止めた。



「成瀬 桃晴さん?ちょっといいですか?」


「いや。」


まぁ呼び止められても素直に応じる訳もなく、スパッと放って何事もなかったかのように歩き始めた。


「話を聞いてくれないのでしたら家まで付いていきますよ?」


チッ…

「ストーカー。」


そのメガネ男はニコッと笑顔を見せた。

こいつは信用出来ない男だと私の本能が叫んだ…腹黒そうな奴だなぁ。