「成瀬、今から俺について来い。」


ん?今なんて言った?ついてこい?今ついてこいって言った?

私は命令されるの大嫌い。



「ふざけないで。行かないから。」


「強制だから。」


「えっ?ちょっと!」

私の言葉を無視して私を担ぎあげた。
さすがの私でも空中に浮いた状態ではかなわないので、せめて力の限り暴れてみた。


「おい、暴れんな!静かにしてないとお姫様だっこにすんぞ?」


嫌だ。絶対にやだ。あんな恥ずかしいことを絶対にされる訳にはいかない!
しかも遥山にされるとなると遥山ファンみたいなのが黙ってないじゃん!


くそ~、遥山廉め!!!



私は仕方なく遥山に身を委ねることにした。


「落としたら殺す。」

そう言ったら遥山は少し笑って

「ああ」

と言った。



何笑ってんだよコノヤロウ。