いつもの道を適当に歩いていると学校についた。
クラスに入ると、この前転校してきた遥山廉がもう席に着いていて、遥山から何でか分からないけれど視線を感じる…
遥山から目をそらし、無視して自分の席について携帯をいじっていた。
すると遥山が
「お前、煌希-こうき-に会ったんだってな」
は?いきなり何言っているの?名前を出されたって分かるわけないじゃん。しかもいつの話?大丈夫?
いきなり話しかけられたことと話の内容に私の頭がついていかない。
「なに?だれ。」
「倉科 煌希。俺たち龍顗の幹部だ。
お前をショッピングモールで絡まれてるのを助けたって言ってたぞ?」
あいつ言ったのか…あーあめんどくせぇな。
「…助けてもらったよ。だったら何?」
「お前龍顗に入れ。」
こんなふざけたことを笑顔で言っている目の前のこいつを殴ってもいいだろうか。
「いきなり何言っているの?何でそんなことになったの?馬鹿なの?」
「煌希に会ったことも何かの縁だ。」
「ふざけないで。私は族が嫌いなの。」
うーっそ〜私も族に入ってまーす!
嫌いって言ったら流石に何も言わなくなるでしょう。
何か言いたそうな遥山を置いといて私は自分の携帯に目を移した。