目の前には集中治療室という文字
目撃者によれば、朝お父さんがいつも通勤している歩道に車がいきなり突っ込んできたらしい。
必死に祈っていると、集中治療室のランプが消えて中から一人の男性が出てきた。
「…全力を尽くしましたが………」
この一言で分かってしまった。
…お父さんは死んだんだと。
私はその場に崩れ落ち、周りを気にせずに大きな声で、何も出なくなるまで泣いた───
私たちの関係を壊したお母さん、そして私に何度も暴力を振るった男が私はいつまでも許せない。
さらに私はあの男のせいで男性恐怖症になってしまった…
my bad memories END