「あー暇だぁー。」

私はベッドにねっころがりながら足をバタバタさせた。

水木さんも春君も帰っちゃったし。
佐伯さんはお仕事だし。
蓮もお仕事だし。


なんか佐伯さんの手作りクッキーが食べたくなってきた....。

「佐伯さん、早く帰ってこないかなー。」
お菓子食べたいよー。


「ヒナ....?」
低い声が頭上から響いた。

「....え?」

視線の先には不機嫌そうに顔を歪める蓮がいた。