「りなぁー。かえせー。」

「えー。春酔ってるからや。」

「なんれ1ヶ月な」

何かをいいかけた春君の口を水木さんが無理やり止めた。

「酔ってるからって何でも許されるわけじゃないんだよー。」

み、水木さんの目が笑ってない...!?

「あ、寝た。」

水木さんに口を掴まれたまま、春君は眠ってしまった。

「莉菜ちゃんごめんねー。こいつ本当は甘えたさんだからこんなんなちゃうんだよー。許してあげてね。」

「はい。春君ってたまに可愛いですよね。」


「ふーん。男に可愛いなんて言うもんじゃないよ。」

いきなり、水木さんの口調が変わった。