「お願い、どいて!!蓮が....!!!」

私は男達の間を通り抜けようとしたが、ピクリとも動かない。

「綾都様が来るまで大人しくしててください。」

そう言って、おとこは私の腕をつかんだ。

「はなしてっ!」

振りほどこうとしても力の差がありすぎる。

「もう、やめてよ.....。」

なんなのこの人たち。
急に囲まれるし....。



「はい。そこまで。」

綺麗な声が階段に響いた。