「ねぇ、蓮。一日って24時間じゃ足りないよね。」

私はベッドに横たわる蓮を見た。

「ん、そうだな。」

「だってさ、もっとやりたいことあったのに一日がおわっちゃった。」

「ん。」

「眠いの?」

「違う。明日になってほしくないだけ。」

「なにそれ。明日になればもーっと時間があるじゃん。」

「笑うなよ。俺はずっとこのままでいい。」

「えーっ。私は明日、お菓子作りたいの。佐伯さんの真似してみたい。蓮も一緒に作ろ?」

「そうだな....。」