俊介のクラスに、すっごい美人の転校生が来たらしい。

しかも俊介の隣だとか……

「やだなぁ…」

ポツリと呟いた私。

いまは3組に向かっている

ドアのところに来たら噂の転校生と俊介が笑って話している。それが嫌でわざと大きい声で俊介をよんだ。

「俊介ー?いるー?」

俊介と転校生が振り向いた。

転校生が美人だとは知っていたが、初めて真正面から顔を見た。

息を呑むほど美人だ。

あんな美人がもし俊介を好きになったら勝ち目ないよぉぉ…

「どーした、ちはる」

俊介がドアに向かって歩いてくる

「あ…うん…今日の部活ミィーティングだけだよね?一緒に帰れる?私も今日ミィーティングだけなの!」

「もちろ…あ!!」

何かを思い出したように言う俊介。

私が首を傾けて不思議そうにしてると

「わりぃ…千春…俺、桐生と先約あるんだ」

申し訳なさそうにごめんって手を合わせてきた。

「桐生…?あぁ、転校生の子か!わかった!明日朝一緒にいこ!」

悲しさを見せないようにそういった。

その後も少し話したが、頭の中は転校生のことでいっぱいだった。


「じゃーな!」

と俊介とバイバイした時、その転校生と目が合った。

私を上から下から舐め回すように見る桐生さん。




この時、油断してはならないと警報音がなった