「これは、去年の修了制作よ。勿論コウが作ったの。」


「凄いわよね。」


と数少ないキャッチボールを交わした後しばらく見ていた。


「さ、次は3階よ!」


「はい。」


ガラスケースから離れ


階段に近づくにつれ


ハクさんのヒールの音とは別に


カタカタカタカタと言う


機械音が聞こえて来た。