結局1ヶ月っても進展ないまま。
わたしは警察署の前の掲示板の前に立っている少年を見つけた。
その少年は咲人の顔写真を見ていた。
「ぼく、このお兄さんのこと知ってるの?」
「うん、ぼく、このお兄ちゃんに助けてもらった」
「え?」
「このお兄ちゃん、何にもしてないのに、捕まっちゃったんでしょ?」
「え、このお兄ちゃん何にもしてないの?」
「うん、お店の人も、知ってるのに、別のお兄ちゃんたちが、警察の人になんか言ってたの」
「そのお兄ちゃんたちのこと覚えてるかな?」
「うん、覚えてるよ」
「ぼく、名前は?」
「照史(あきと)」
「あきとくんか、ありがとう、お姉ちゃん、このお兄ちゃんのこと助けたいの、だから、一緒に来て欲しいんだけどいいかな?」
「うん、ぼくもお兄ちゃんのこと助けたい」
「よし、じゃー、その、別のお兄ちゃんたちがどんな人だったか、探しに行こうか」
「んーん、探しに行かなくても、今日ここで会う約束してるの、」
「本当に?」
「うん、1人で来てって言われてるから、お姉ちゃんどこかに隠れてて」
「わかった。でも、見えるところに行くから、無茶なことしないでね」
「わかった」
コンコン
「面会の方が来られました」
「よぉ、咲人」
「お前ら、何でここに」
「会いに来たんだよ、」
「そうだよ、みずくせぇぞ、ダチだろが」
「あいつは?元気か」
「あんは、今、咲人くんのこと助けに行ってる」
「は?」
「真実は探しに行ってるんだよ、あんちゃんは。お前のために」
「んのバカが、、、あいつ、何もわかってねぇ、おれは、赤崎たちにはめられたんだよ」
「は??赤崎って、捕まったんじゃねーのか、前に、琴美と、あんちゃんを誘拐した時」
「あぁ、あれから、釈放されたんだ、その仕返しだろ」
「そんな、、じゃー、あん、危険じゃない?」
「おい、拓海、お前、あいつのこと、頼んだ」
「きみ、止まりなさい!君!」
バタン!
「あ!!!このお兄ちゃん!」
「あ、お前、あの時の」
「なに、咲人、知り合い?」
「この、万引きのとき、赤崎たちにはめられて、万引きしそうになったガキだよ」
「おまえは、それを止めようとして、あいつらにはめられたんだな?」
「あぁ、」
「失礼します」
「あ、あの時の店員さん」
「あの、証拠を持って来ました」
「え?」
「刑事さん、この男性はなにもしてません。この少年が変な男どもにはめられそうになったのを、止めようとしたんです、それだけなんです」
「これは、監視カメラですか?」
「はい、これが証拠品です」
「わかりました、お預かりします」
「あの、、、ありがとうございました、ほんとに、助かりました」
「いえいえ、してないのに、捕まっちゃうのって、苦しいですよね」
「ありがとうございました。僕も、ありがとな」
「あのね、お姉ちゃんが、お兄ちゃんのこと助けたいって言ってたの」
「そのお姉ちゃんは?」
「今、男の人たちとお話ししてる」
「赤崎たちだ」
「咲人」
「あぁ、行ってくる」
咲人END
「あの、」
「久しぶりだね、あんちゃん」
「あの、咲人のこと、はめたんですよね」
「はめたなんて、人聞きの悪い」
「咲人はあなたたちのおかげで人生を狂わせてるんです」
「黙れよ、おれはあいつに人生を狂わされた。あいつがそうなってもおかしくねぇだろが」
「………」
「あれ、怖い顔」
「許さない」
「え?」
「あんたたち、もう終わりだから」
「ふっ、そんなこと言っちゃっていいのかな、今度とばかりは本当にあいつ来ないんだよ、どうするつもりだよ」
「あいつが来なくたって、何ともないわよ、私があいつの仇?とってやるんだから」
「へぇ、かっこいいこと言っちゃってさ、かわいいね」
「………」
「でも、」
「んっ、、、、」
「本当はこんなことしたくないんだけどさ、君の首をこうしないと、黙ってくれなさそうだからさ、仕方ないんだよね」
「んっ、、」
「叫ぼうとしても無駄だって、誰に助け求めてんだよ」
「がぶっ」
「イッッッって!こいつ!」
わたしは、過去に習っていた合気道で、戦った。ご○せ○の中の1番悪いやつだったら、わたしはや○く○なみに力あること見せつけてやる
でも、そう簡単には行かず、油断したのもつかの間、相手の長い腕が、わたしの首に周り鋭利のようなものがわたしの頬に突き刺すところだった
バン!!!!
「あれー、来ちゃったの?」
「そいつから離れろ」
「さき、と」
「そいつから離れろつってんだろ!」
「あれれれ、いま、喧嘩して、おまえ今の状況わかってんの、自分の状況理解してる?」
「さきと、ダメ、」
「あん、おれは大丈夫だ、おまえのおかげだ」
「え、」
「ちょっと、目瞑ってろ」
「め、開けていいぞ」
「え、誰もいない」
「よかった」
咲人が抱きしめて来た
「おまえが無事でよかった」
「咲人」
「あん」
チュ