○咲人
「なんだよ、俺、もう帰りたいんだけど」
「そう言わずに。これさ、誰か忘れてってんだけど、咲人のじゃねーか?同じの持ってんだろ?」
「いや、これ、俺のじゃねー」
目の前にあるのは俺と同じマフラー。これないと今日サミーだろ。
「ん、これ名前書いてあんぞ。A N N」
(ヨーグルト女)
「まだ外にいっから、渡してくるわ」
「あいつ、なに帰ってんだよ」
「あれ、さきと、その持ち主は?」
「帰った」
「え、その子女子なんでしょ?1人で帰らすとか危なくね?」
「まぁ、歩きだからそう遠くまで行ってねーはずだけど」
ったく、手のかかる女
咲人END
はーーー、さむー、あれ、私、マフラー持って来てたよね?あれ、大事なのに、お姉ちゃんからもらった大事なものなのに
「うっ、、、ふっ、、、ぐすん」
プップー
うるさ
「あ、」
「なに勝手に帰ってんだよ、、、、忘れもんしてよかったな」
「あ、これ、、、、ありがとう、これ、私の大事なものなの。」
「おまえ、泣いてんのかよ、ひねくれたり、泣いたり忙しいやつだな」
「黙ってください」
「それ、俺と同じなんだよな、俺も同じの持ってんだよ、だからさっきのやつに、俺のなんじゃないかって」
「そうなんですか、わざわざ届けに来てくれてありがとうございます」
「おまえさ、敬語やめね?」
「え、でも、年上の方なので、敬語で」
「ったく、つまんねーやつ」
なんなのよ、
「送って行くから後ろのれ」
え、でも、バイクは
「結構です、私歩いて帰るので」
「今何時だと思ってんだよ、俺が帰りにくいだろーが」
「でも……きゃっ」
抱っこされて、後ろに乗っけられた。
「ちょっと、強引ですよ」
「おまえがとっとと乗らねーからだろうが」
ブーーン
「あんー、行ってくるね!」
「お姉ちゃん、さとるさん、行ってらっしゃい!」
ブーーーン
「うっ、、、っ」
「は?なに?」
「い、いえ、なんでもないです」
「ちょっとそこのローソン止まるから」
「どうした?、顔真っ青だけど」
「あ、いや、「あん!!!」
「あ、たこ、」
「やっぱり、咲人くんと一緒だったんだ」
「咲人くん、あとは私が付いてるから大丈夫!ありがとね、あんのこと送ってくれて」
「あー、じゃぁ」
私はもう、タコの合コンには乗らないそう決めた。
「あん、ばいく乗るなんて思わなかった、大丈夫だったの?」
「え、あ、うん」
「そっか」
「そういえばたこさ、菅野と知り合いなの?」
「うん、お姉ちゃんの友達がさ、咲人くんの族のサポートみたいな、姉貴分みたいな存在らしくて、私もよく、咲人くんと話してたんだ」
「そうだったんだ、たこが、暴走族としりあいなんて、びっくりだよ」
「まぁ、でも、そこまで暴走族って感じでもないけどね」
私も正直それは思った。確かに口は悪いけど、服装だって普通だし、私相手に家の近くまで送ってくれるとか、そんな暴走族見たことないよ。
おそらくそれなりの事情があるんだろう。
私は軽く思ってた。だって全く関係ないと思ってたから
数ヶ月後
「あんー、帰ろ〜」
「うん」
「あんー、琴美また明日ねー」
下校中
「あんってさ、男作んないよね」
「何急に、たこだっていないじゃん」
「私は拓海君いるもんね」
「え、付き合ってんの?」
「いや、片思いだけどね」
「なんだ」
「あんは、片思いしてる奴もいないんでしょ?あんた私より可愛いんだからもったいないよ」
「最近の男は女を顔で選ばないんだよー」
「へー、男も大したもんだね」
「まぁ、それな……ぐっ」
「ちょ、あん、だいじょ………ぐっ」
わたしとたこは、
何者かに口を塞がれ、そこで記憶は無くなった」
「ん………」
「んー、杏?」
「はっ、たこ、大丈夫?」
「うん、あんは?」
「平気」
「ここどこ?私たち、どうなった?」
「話してる途中で、なんか、口元塞がれて、そこから記憶ない」
「ドラマでよく見るあれじゃない?ハンカチで口塞がれて薬嗅がされるやつ」
「まじで?」
「お嬢ちゃんたち、捕まってるって言うのに、よくおしゃべりできるね、さすがあいつらが相手した、女だけあるよ」
「あなたたち誰?」
私たちの前には、見知らぬ男が数人いた。
「まさかとは思いますけど、その人数で私たちどうにかしようとか考えてます?」
「はははっ、おもしれー、安心しろ、殺したりしねーよ、ただ、いけない態度とっちゃったらどうなるかわかんないけどね」
「場合によりますよ、私、別に怖いとかないんで」
「あん、大丈夫なの?」
「私たち女子2人相手にこの人数だよ?相当自信ないんでしょ」
「てめー、誰の女だ」
「誰の?私別に彼氏いないですけど」
「その様子だと、咲人かな」
「咲人…菅野のことですか」
「なんだ、やっぱり知ってんじゃん、隣のお嬢ちゃんも、知ってるよな?」
「なんで私たちのこと捕まえたんですか?私たちのこと知ってるんですか?」
「あー、君たちさ、あの暴走族と、○○の店でなんかしてたっしょ、それをこいつが見ててね」
と、グループの中から1人でてきた