相変わらずロキに対しては辛辣だな……。
俺は横で白くなっているロキを置いて、カレンの後に続いてソフィアの側まで歩いて行く。
「それじゃあ、依頼について今から話すな」
胸ポケットから手紙を取り出し、二人に見せるように軽く掲げた。
✭ ✭ ✭
「仕事の依頼は人探しだ」
「人探し?」
胸ポケットから手紙を取り出したアレスは、手紙に書かれた文章を私たちに見せてくれた。
「俺も詳しくは知らない。ただ六月の岬で詳しく話すとだけ書かれていた」
アレスのその言葉にカレンは表情を歪めた。
「たったそれだけの内容で行く気なの?」
「もちろんだ」
アレスは迷うことなく、真っ直ぐカレンを見つめて言った。その姿に私とカレンは目を丸くする。
そして直ぐに【アレスらしい】と思った私たちは顔を見合わせて笑った。
「そう言う事ならしっかりと手伝わせてもらうわよ。それでどうやって六月の岬まで行くの?」
「六月の岬に行くには、真夜中の森を抜ける必要があるんだ」
アレスの足元にちょこんと座っていたムニンは、大きくジャンプするとそのままアレスの右肩の上へと登る。
「だからまず汽車を使ってクロッカスまで乗って行く、その後は真夜中の森まで徒歩だ」
「なんだ、歩きなのかよ……」
ムニンが丁寧に説明してくれた中、さっきまで私たちの後ろで魂が抜けていたロキは復活したのか、わしゃわしゃと髪を掻きながらこちらへと歩いて来た。
その姿にムニンは目を細めると言う。
「嫌なら来なくていいぞ」
その一言で私たちはロキを置いて、駅に向かって歩き出した。
「ちょ、ちょっと待ってくれよ!」
俺は横で白くなっているロキを置いて、カレンの後に続いてソフィアの側まで歩いて行く。
「それじゃあ、依頼について今から話すな」
胸ポケットから手紙を取り出し、二人に見せるように軽く掲げた。
✭ ✭ ✭
「仕事の依頼は人探しだ」
「人探し?」
胸ポケットから手紙を取り出したアレスは、手紙に書かれた文章を私たちに見せてくれた。
「俺も詳しくは知らない。ただ六月の岬で詳しく話すとだけ書かれていた」
アレスのその言葉にカレンは表情を歪めた。
「たったそれだけの内容で行く気なの?」
「もちろんだ」
アレスは迷うことなく、真っ直ぐカレンを見つめて言った。その姿に私とカレンは目を丸くする。
そして直ぐに【アレスらしい】と思った私たちは顔を見合わせて笑った。
「そう言う事ならしっかりと手伝わせてもらうわよ。それでどうやって六月の岬まで行くの?」
「六月の岬に行くには、真夜中の森を抜ける必要があるんだ」
アレスの足元にちょこんと座っていたムニンは、大きくジャンプするとそのままアレスの右肩の上へと登る。
「だからまず汽車を使ってクロッカスまで乗って行く、その後は真夜中の森まで徒歩だ」
「なんだ、歩きなのかよ……」
ムニンが丁寧に説明してくれた中、さっきまで私たちの後ろで魂が抜けていたロキは復活したのか、わしゃわしゃと髪を掻きながらこちらへと歩いて来た。
その姿にムニンは目を細めると言う。
「嫌なら来なくていいぞ」
その一言で私たちはロキを置いて、駅に向かって歩き出した。
「ちょ、ちょっと待ってくれよ!」