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テトと別れた俺は食堂に戻った。

そして入口でふと足を止めて、カレンたちと一緒に居るソフィアの姿を見つめた。
　
カレンやミッシェルさん、ついでにロキと楽しく朝食を取っているソフィアは、ここから見てもただの普通の女の子だと思えてしまう。
　
いくら魔人族の生き残りだとしても、みんなと同じ場所で魔法を習い、同じ場所で友人たちと楽しく会話をしている。
　
たまには息抜きに友人と街へ出かけたり、時には喧嘩をして仲直りをする。

それは魔人族でも俺たち人間族でも同じことだ。

だから魔人の力を持ったソフィアでも、一人の人間と変わりないんだ。
　
もしこの先ソフィアの秘密を知った奴が現れて、ソフィアをこの場所から追い出そうとしたら、俺は必ずソフィアの味方をする。
　
魔人の力に呑み込まれそうになった時、そのときは俺がお前の手を引っ張り上げる。

たった一人の大事な【ソフィア】と言う存在は、消させたりなんかしない。
　
そう固く胸に誓った俺は、食堂の中へと足を踏み入れた。