「お願い……この子を……助けてください!」

「……っ」

酷い嵐の中、あの屋敷の前にまだ赤ん坊だったソフィアを抱えた、全身血まみれの女性の姿を思い出し、私は金色の目を細めた。

「任せておきなさい、【私たちの娘】は絶対に守り抜いてみせるからね」

あなたとの約束は絶対に守ってみせる。

だからあなたもソフィアの事を見守っていなさい。

あの子が成長していく姿を、自分に負けないように強くなっていくあの子を……。