「ブラッドはソフィアちゃんを使って、いったい何をしようとしているんですか?」
「っ!」
その言葉に俺とレーツェルは目を丸くした。
驚いた、と言うよりも先に【やっぱり】と思った。彼女の感は鋭い。
どうやらエクレールの中では既に、ブラッドがソフィアの力を使って何かをするんじゃないかと思っているようだ。
「わたくしから見ても、彼は確かに【この世界のトト】様としての素質はあると思うのです。ですが、完璧に信じられるかどうかと聞かれれば、半分も満たない数値になるのです」
ニッコリと笑いながら淡々と言う彼女の姿に、俺の頬に汗が流れ落ちる。
今ここで彼女に俺たちがやろうとしている事について、知られるわけにはいかない。
すると俺の隣に居たレーツェルは一歩前に踏み出すと、そのままエクレールの前まで歩いて行く。
「レーツェル?」
「エクレール。確かにあなたから見たら、ブラッドはまだ信用するに値しない存在かもしれません。ですがここに居るアムール様、そしてサファイアとクリエイトはブラッドを信じているんです」
彼女の言葉にエクレールは目を瞬かせると、確認を取るようにサファイアへと視線を動かす。
その視線に気づいたサファイアも、組んでいた腕を解くと言う。
「レーツェルの言う通り、私もあいつを信じている。あいつなら守護者全員を集めて、エアと守護者の約束を果たしてくれると」
「……そう、なのですか。確かにアルやレーツェルちゃんが言うのであれば、わたくしも信じたいとは思うのです。しかし……」
エクレールは複雑な表情を浮かべると言う。
「……分かりました。一先ず、彼の事は信じる事にするのです」
「エクレール?」
エクレールはそう言って、村のある方へと戻り始める。
「彼を信じるにしても、信じないにしても、わたくしたちの願いは一緒です。早くみんなで集まって、約束を果たすのです」
「……ああ」
その言葉に頷くとなぜかエクレールは踵を返して、そのままレーツェルの側へと寄った。
「っ!」
その言葉に俺とレーツェルは目を丸くした。
驚いた、と言うよりも先に【やっぱり】と思った。彼女の感は鋭い。
どうやらエクレールの中では既に、ブラッドがソフィアの力を使って何かをするんじゃないかと思っているようだ。
「わたくしから見ても、彼は確かに【この世界のトト】様としての素質はあると思うのです。ですが、完璧に信じられるかどうかと聞かれれば、半分も満たない数値になるのです」
ニッコリと笑いながら淡々と言う彼女の姿に、俺の頬に汗が流れ落ちる。
今ここで彼女に俺たちがやろうとしている事について、知られるわけにはいかない。
すると俺の隣に居たレーツェルは一歩前に踏み出すと、そのままエクレールの前まで歩いて行く。
「レーツェル?」
「エクレール。確かにあなたから見たら、ブラッドはまだ信用するに値しない存在かもしれません。ですがここに居るアムール様、そしてサファイアとクリエイトはブラッドを信じているんです」
彼女の言葉にエクレールは目を瞬かせると、確認を取るようにサファイアへと視線を動かす。
その視線に気づいたサファイアも、組んでいた腕を解くと言う。
「レーツェルの言う通り、私もあいつを信じている。あいつなら守護者全員を集めて、エアと守護者の約束を果たしてくれると」
「……そう、なのですか。確かにアルやレーツェルちゃんが言うのであれば、わたくしも信じたいとは思うのです。しかし……」
エクレールは複雑な表情を浮かべると言う。
「……分かりました。一先ず、彼の事は信じる事にするのです」
「エクレール?」
エクレールはそう言って、村のある方へと戻り始める。
「彼を信じるにしても、信じないにしても、わたくしたちの願いは一緒です。早くみんなで集まって、約束を果たすのです」
「……ああ」
その言葉に頷くとなぜかエクレールは踵を返して、そのままレーツェルの側へと寄った。