「今仕事中なので、離して下さい。」 「じゃぁ、仕事が終わるまで待ってるから。」 「ご注文がないならない、お帰り下さい。」 「離してください。」 怖い。奈美、先輩、助けて! 目をギュッっとつぶった。と同時にものすごい黄色い声が聞こえてきた。 「やめろよ。嫌がっているのがわかんねぇのかよ。」 ドスのきいた声が教室に響いた。私はあわてて顔を上げた。えっ、先輩?