俺は、内心ドキドキしながら拓海と被ってないか聞いた。 「おーこわっ。大丈夫、俺は背の高い方に惚れたから。」 「拓海も一目惚れしたのかよ!」 「俺たち似ているな」 電車の中だから、2人で小さく笑った。 俺たちは電車を降りて急いで2人組の女子高生を追いかけた。 拓海は背の高い方に笑顔で声をかけた。 「あのー、名前教えてくれない?」 少し驚いたような感じがしたけど、教えてくれた。