素っ気ない返事しか返さない僕に脩太はそれでもいつもの調子を崩さない。






「だろ?マジ可愛いよなぁ
俺もあんな彼女が欲しい〜」





大袈裟にため息を溢す脩太をよそに、僕は教室の一点に釘付けになると同時に、周りの時間だけがキレイに止まってしまった。





雑音すら聞こえやしないんだ。






目の前には君が。





あれだけ焦がれて止まない君がいたんだ。