何て言えばいんだろう…
私は黙ってその人の顔をジッと見つめて
無言の圧力を送った。
その圧力を受信したんだろう
「おけおけ。わかんないんだ笑
俺は、笹井 春樹!よろしく〜」
自己紹介をしてくれた。
笹井君…
あ、私も言わなきゃ!!!
「雪山 萩です!!!」
でも思った以上に
自然と大きな声でそう言ってしまって…
笹井君だけじゃなくて教室にいた人達が
私を見てきて笑った。
「雪山、声デカすぎ」
ププッと笑って指をさしてくる笹井君。
すると他のみんなも
「雪山さん、可愛いねー」「萩って呼ぶね」
「卒業近いけど宜しく!」
って。
ええええ…
なにこれ、、
どうしよう…
笹井君を見ると笑顔でイェーイって
「一瞬で友達20人はできたな」
笹井君…
「どうしよう…」
「どした?」
友達ってこんなにもできたら嬉しいんだ。。
朝だよ?今…なのに涙が止まらないよ。
「え!!おい雪山!」
「うう〜」
ボロボロこぼれ落ちる
「雪山さん?」「どうした?笹井に泣かされた?」
心配してくれるみんなの声。