確かに宅急便の制服を着ている。

へぇー高田がねぇ~真面目に働いているんだ?

「意外かも……あんたが
真面目に働いているなんて。学校の時は、
しょっちゅう授業をサボっていたくせに」

まさか、こんなところで再会するなんて
思わなかったから驚いたけど。

「それは、こっちも同じだつっーの。
俺は、結婚したからさ。
嫁とガキを食わしていかないとならねぇーから
仕方がなくな」

苦笑いしながら教えてくれた。

へぇ~高田。結婚したんだ!?

「マジで!?あんたが結婚?
もしかして高校に付き合っていた……えっと。
名前忘れたけど、その子?」

「足立?違う、違う。
そいつとは、すでに別れてるし。
今の嫁さんは、また違う奴。普通の人だし」

「えっ~マジで!?
普通の女って……高田。やるじゃん」

私は、喜んで照れている高田を叩いた。

大体ヤンキーをやっている奴って
同じヤンキー同士か、それに近い関係の奴と
くっついたりする。

派手なギャルや夜のキャバ嬢とか……。

普通の女ってヤンキーってだけで
ビビって近付いて来ないし。

「アハハッ……で、お前は?
彼氏とか居るの?まさか結婚してるとか」