「はぁっ?だったら早く行ってこい」

「足腰が立たない。課長……抱っこ」

そう言いながら両手を伸ばした。

酔っているせいか身体が思うように
動いてくれない。

頭の中がフラフラだ。
それより……何故だか課長に抱き付きたい。

「お前なぁ~その酔うと甘え上戸になるのを
なんとかしろ。
この前もだったがこっちは、理性を抑えるのに
必死なんだぞ!?」

「課長……気持ち悪い……」

うっぷ、何だか気持ち悪くなってきた。

今にも吐きそう……。

「ちょっ!?そこで吐くな。
分かった。トイレに連れて行ってやるから
もう少し我慢しろ!!」

気持ち悪そうにしている私を慌てて
抱き上げてくれた。

何とかトイレまで我慢して吐いた。

吐いたら少しスッキリする。
その後は、トイレと歯磨きを済ませて
ベッドに戻るが

私は、課長にべったりとしがみついたまま
離れようとしなかった。

仕方がなく課長もベッドに潜った。

「課長……もう食べられません。
むにゃむにゃ……」

「まったく。こっちは、生き地獄だというのに
呑気に寝やがって……」

呆れながら寝ている私の背中を
ポンポンと叩いてあやしてくれた。

そして、私の頬に軽くkissをしていた。