それは、もう。
喧嘩ならストレートに来ると思い構えたら
アッパーをされた気分だ。

これは、間違いなくノックアウトだ!!

男の課長に女子力で負けたのが悔しい……。

私だって、少しぐらいあるところを見せたい。
これは、もう女の意地だ!

「次こそは、負けない。打倒、課長!!」

次こそは、いいところを見せつけてやる。
私の闘志に火がついた。

「ちょっと、あんた。
何勝手に燃えてるのよ?人の話聞いてる?」

「あぁ、なんか間違った方向にスイッチが
入っちゃったみたいだな」

私の発言に呆れる春乃とそれを見て
苦笑いしているたかちゃんだった。

そんな2人を知らず私は、
あれから、いつでも大丈夫なように備えておく。

これで完璧よ!
フフッ……見てなさい。課長。

それから2日後に経った頃だった。

「おい、生田。
今日家で鍋を作ろうと思っているのだが
お前も来るか?作り方も教えてやる」

えっ!?鍋!!
待ってました。しかも鍋なんて大好物だ。

「はい。行きます!」

私は、即答に返事をした。