ま、マジで!?

それって、つまり……毎日課長のお手製弁当が
食べられるってこと!?

しかもタダで……。
 
「もちろん。弁当代は……きちんと」

「課長。ありがとうございます!!」

私は、嬉しくて思わず課長に抱き付いた。

「えっ?ちょっと……おい。
生田。だから引っ付くなって!?
しかも話を最後まで聞け」

動揺しているのが伝わってくる。

フフッ……照れた課長を見るのも新鮮だが
お手製弁当を毎日食べれるのが嬉かった。

すっかり課長の料理の虜になってしまっていた。

なかなか離れない私に動揺しながらも
ため息を吐くとギュッと抱き締め返してくれた。

うん……?

何で私は、課長に
抱き締められているのだろうか?

それに気づくと何だか
また心臓がドキドキしてきた。

は、恥ずかしい。
この気持ちは、一体何だろうか?

気持ちがモヤモヤとドキドキしながら
この時を過ごしていた。

そして、この気持ちを知るべく
仕事が終わった後に学生の頃からの親友
春乃の旦那が経営している焼き鳥屋に行った。

ちなみにそこの2階は、春乃達が住んでいる。