それに課長って普段は、弁当派なのだろうか?

「課長って普段から弁当派なんですか?」

気になり質問をしてみる。

「あぁ、普段はな。
忙しくて時間がない時は、食堂で
食べたりするが、作った方がバランスや
好きなように出来るからな」

そうなんだ!?

確かに自分で作った方が好きなように
選べるよね。

なんとも羨ましい。
私にも作ってほしい。

「だから、声が漏れてるぞ」

「あっ……すみません。」

つい口が滑ってしまった。

だって、羨ましくて……。

すると課長が

「まったく。まぁ……俺の作ったのでいいなら
お前の分もついでに弁当作ってやらんこともないぞ?」

少し照れぎみに嬉しいことを言ってくれた。

「えっ!?課長がこれからも
私の分の弁当を作ってくれるんですか!?」

驚いて叫ぶと課長は、慌てて
手で私の口を塞いだ。

「お前……声が大きいぞ。
ついでだ、ついで。
1つ作るのも2つ作るのも同じだからな」

そう言ってくれた。