「入山くんじゃん!あの人、かっこいいよねー」



結菜は多分よく分かっていないのか
ただ私が彼の成績表を拾って話しかけられたとだけ思っているらしい。


「1位、だった」



ボソッと零すと、結菜はえっ、と漏らし


「イケメンで頭いいって最高じゃん!」



って、1人で喜んでいた。



私の、ライバルか...



私よりも前の席に座っている
気怠そうに欠伸をする彼の背中をじっと見つめた。


次は、勝たなきゃ。