「この前の新学期進級テストの結果を返すぞー」



担任から言われ、次々と名前を呼ばれる。



「志帆!何位だった??私36位だったー」


特進クラスにしては下の方だよーって
不安そうに嘆く結菜。



「でも志帆この前のテスト5位くらいじゃなかった?
今回はどうー?」



貰った成績表を見た。



「...2位」



呟いた瞬間結菜ははあ!?っと大きい声を出した



「2位って...とうとう頭おかしくなったの?」


「いや、なってないし。むしろ褒めてよ。」


「なんか納得いかない!
私は部活の後帰ってからも勉強してたのにー」


「何それ、まるで私が勉強してないのに
この順位の差って言いたげね、」


「だってそーじゃんっ!志帆は毎晩、あんなっ...」


それ以上を喋りそうだった結菜の口を塞ぐ。


「結菜ちゃん、それ以上言ったらどうなるか分かってるよね...?」


「んんんーっ!」


全く、これは秘密なのに。