「学年トップクラスの秀才のガリ子が
こんなどうしようもない姿晒すとはなあ」



そんな私の惨めな姿まで写真に残す彼。


「どうすれば、いいの...?」



「...どうすれば、って?」



ようやく彼が写メを撮るのをやめて、
私の言葉に耳を傾けてくれた。



「どうすれば...やめて、くれますか...」



その言葉を待っていたかのように彼は口角を上げる。



「このツイート上げるまで、少しの猶予をやるよ。」



「え...」



「次の中間テスト、俺に勝ってみろ。
もし勝てたら、拡散しないし画像も全て消してやる。」



「も、もし、負けたら...」



「そっこーツイートして、
自分の犯した間違った行動、反省してもらうか」



やる?
もしこの勝負、やらねーなら不戦勝ってことで
即刻上げるけど。



そんなこと言われたら、やるしかないじゃないか...



「やり、ます...」


私は、無謀な戦いに挑むことに決めた。